「そういえば最近、棚の紙カタログを開いていないな……」
ふとオフィスの本棚を見渡したとき、そう感じたことはありませんか?
昨今のペーパーレス化やデジタル移行に伴い、メーカーのホームページを見ても紙のカタログ請求ボタンがなくなっていたり、PDFやWebカタログのみの対応になっていたりすることが増えました。 メーカー側に請求するのも「印刷代や製本代、送料までかけさせて申し訳ないな……」と、少し気が引けてしまうこともありますよね。
実際、当社でも何年も手をつけていなかったカタログを思い切って処分してみたところ、オフィススペースが驚くほど広くなりました。
では、これから紙のカタログは完全に消えていくのでしょうか? 今回は、いま一度「紙のカタログ」と「デジタルカタログ」それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理し、これからの使い分けについて考えてみました。
検索性の高さや導入の手軽さから、現在の主流となっているデジタルカタログ。主な特徴は以下の通りです。
場所をとらない(省スペース): オフィスの本棚を圧迫せず、デスク周りや倉庫がすっきりします。
検索性が抜群: 型番やキーワードを入力するだけで、目的のページや製品へ一瞬でアクセスできます。
常に最新情報が手に入る: 仕様変更や価格改定、廃番情報などがリアルタイムで更新されます。
持ち運び・共有が簡単: スマホやタブレット1台あれば、外出先や提案先でもすぐに閲覧・URL共有が可能です。
一覧性・パラパラ読みがしづらい: 画面サイズに制限があるため、見開き全体を俯瞰したり、適当にページをめくって製品を探したりするのには向きません。
画面越しだとサイズ感や質感が伝わりにくい: 素材の質感、微妙な色味、実際のサイズ感を把握するには限界があります。
IT環境に左右される: 端末のスペックや通信環境がないと、読み込みに時間がかかる場合があります。
デジタル化に伴い減少しつつある紙のカタログですが、長年使われてきたのには理由があります。
一覧性と「偶然の出会い(セレンディピティ)」: ぱらぱらとページをめくる中で、「こんな製品もあったんだ」という意図しない発見や比較がしやすいです。
質感や色味が正確に伝わる: 印刷物だからこそ、素材感や仕上がり、微妙な色彩のニュアンスを手に取って確認できます。
付箋やメモを直感的に残せる: 気になるページに付箋を貼ったり、手書きでメモを書き込んだりして「自分専用の資料」に育てやすいです。
複数人での打ち合わせに強い: 机の上に広げて、複数人で同時に指をさしながら議論するシーンでは紙が圧倒的に便利です。
保管スペースが必要: 厚みのあるカタログが溜まると、オフィスの貴重なスペースを圧迫します。
情報の風化: 価格改定や仕様変更があった場合、手元のカタログは古い情報のまま残ってしまいます。
環境負荷とコスト: 印刷・製本・配送にエネルギーと費用がかかります。
それぞれの特徴を比べると、どちらか一方だけが絶対に優れているということはありません。
デジタルカタログ: 日常的な型番検索、仕様チェック、最新情報の確認、社内共有
紙のカタログ: じっくり仕様を比較したい時、色や素材感を重視する製品選び、対面での商談・打ち合わせ
これからは、「基本はデジタルカタログでスマートに管理しつつ、頻繁に使うものや質感・デザインが重要な製品のみ紙のカタログを手元に残す」というハイブリッドな使い分けが主流になっていきそうです。
長年溜まったカタログを一度リセットしてみると、本当に必要な情報や業務の進め方を見直す良いきっかけになります。みなさんのオフィスの本棚も、この機会に一度チェックしてみてはいかがでしょうか?