*画像はイメージです。実際の建物とは異なります。
全国の道の駅ランキングでも常に上位に君臨する、宮城県大崎市岩出山の「あ・ら・伊達な道の駅」。
北海道外では激レアな「ロイズ(ROYCE’)」の直営店や新鮮な農産物直売所で有名ですが、実際に現地を訪れてみると「建物そのものがひとつのエンターテインメント空間になっている」という驚きの発見がありました。
今回は、現地を歩いて分かった建物のこだわりと、知られざる体感型アトラクションのような魅力をレポートします!
遠くから施設を見上げると、屋根の独特な曲線美が印象に残ります。実はこのデザイン、岩出山にゆかりの深い伊達政宗公の兜の前立(三日月)をモチーフにしています。
そして、その三日月の造形を中心でどっしりと支えているのが、建物中央に鎮座する巨大な円形アトリウム(吹き抜けホール)です。
館内に入ると、まず目を奪われるのが鉄筋コンクリート(RC)の大きな柱と壁で構成されたアトリウム空間。道の駅とは思えない、美術館や文化ホールの佇まいです。
ホール中央には、誰でも飛び入りで自由に弾けるグランドピアノが置かれています。
コンクリートで囲まれた吹き抜け構造は音響効果が抜群で、誰かが鍵盤に触れると、綺麗な残響が空間全体を包み込みます。買い物客が思い思いの音楽を奏で、それに人々が耳を傾ける心地よい空間が出来上がっていました。
さらに、入場自由・土足OKのオープンステージや映えるフォトスポットもあり、訪れた人が自由に楽しめる工夫が詰まっています。
このアトリウムの最大の目玉が、屋上へと続く螺旋(らせん)スロープです。
あえてエレベーターに頼らず、コンクリートの円壁に沿ってグルグルと登っていく設計になっています。実際の構造は「2周〜2周半」ほどの傾斜ですが、歩いていると「まるで7周くらいぐるぐる回って登ったのでは?」と錯覚するほどの充実感とワクワク感があります。
歩くにつれて変わるアトリウムの見下ろし角度
下から立体的に響いてくるグランドピアノの音色
壁面に展示された写真や資料
視界と聴覚が刻一刻と変化していくため、登るプロセスそのものがひとつのアトラクションのように楽しめます。
スロープを登りきると、兜の丸の頂上にあたる360度見渡せる屋上展望台に到着します。
エレベーターを使わずに自分の足で登りきった先には、素晴らしい絶景が待っていました。
特殊な敷地の形状に沿って建つ道の駅全体の全景
岩出山の歴史ある街並みと広大な田園風景(大崎耕土)
鳴子方面へ向かって美しく連なる山々
かつてこの地に居城を構えた政宗公と同じように、地域の風土と街並みを一望できる爽快なスポットです。
「あ・ら・伊達な道の駅」は、グルメや買い物はもちろんのこと、「聴く・登る・撮る・見渡す」という建築空間の体験価値がズバ抜けたスポットでした。
訪れた際はぜひ中央のアトリウムへ足を踏み入れ、音楽に包まれながら螺旋スロープを登り、屋上からの大パノラマを体感してみてください!