設計実務に携わる皆さま、お疲れ様です。
最近、行政のデジタル化(DX)の波がすごい勢いで押し寄せていますね。「やっと使い慣れてきた」と思った矢先、またしても大きな変更のお知らせが届きました。
宮城県における建築確認申請の窓口が、令和8年4月1日より「LoGoフォーム」から「ICBA 電子申請受付システム」へと完全移行します。
「えっ、また変わるの?」と現場で焦らないために、今回はこの新システムについて、設計事務所の視点でサクッとまとめてみました。
一言でいうと、建築確認申請に特化した全国共通のオンラインプラットフォームです。
これまで宮城県が使っていた「LoGoフォーム」は、ふるさとチョイスの運営元である(株)トラストバンクが提供する、いわば「万能なアンケート・申請フォーム」でした。
対して新しい**ICBA(一般財団法人 建築行政情報センター)のシステムは、国交省の事業の一環として開発された、いわば「建築申請のプロ仕様モデル」**です。
アカウントの共通化: 一度登録すれば、このシステムを導入している他の自治体や指定確認検査機関への申請も、同じIDで管理できます。
ステータスの見える化: 「審査中」「補正待ち」「決済中」など、現在の状況がリアルタイムで一目瞭然。電話での「進捗どうですか?」が不要になります。
チーム共有機能: 事務所スタッフや協力事務所と物件情報を共有・編集できるため、リモートワークにも最適です。
ここが少しややこしいポイントです。令和8年4月以降、すべての申請がICBAに統合されるわけではありません。
| 申請の種類 | 令和8年4月1日以降の窓口 |
| 建築確認・中間・完了検査 | ICBA 電子申請受付システム |
| 開発許可・省エネ法・リサイクル法など | LoGoフォーム(継続) |
つまり、**「メインの確認申請はICBA、付随する諸々の届出はLoGoフォーム」**という二刀流生活が始まります。ブックマークが2つ必要になりますね。
LoGoフォームは直感的に入力できる「お手軽感」がありましたが、ICBAのシステムは専門性が高い分、最初に約50ページの操作マニュアルと格闘する必要があります。
⚠️ 焦りは禁物!
「明日が確認申請の締め切りだ!」というタイミングで初めてサイトを開くと、アカウント登録やパスワード設定、操作方法の確認だけで1日が終わってしまうかもしれません。
まずは事前にアカウントだけでも作成し、操作画面を覗いておくことを強くおすすめします。
時代の流れとはいえ、システムの変更は設計者のエネルギーを地味に削ってきますよね。
しかし、一度慣れてしまえば「窓口への移動時間ゼロ」「24時間申請可能」という恩恵は絶大です。
令和8年春、スムーズに新システムへ移行できるよう、今のうちから少しずつ心の準備(とマニュアルの予習)を始めておきましょう!
がんばって、このデジタル化の波を乗りこなしていきましょうね。