2024年以降、住宅ローン控除や各種税制優遇において、「その住宅がどの程度省エネ性能を持っているか」が非常に重要になりました。
その際に必要となるのが、**「住宅省エネルギー性能証明書」**です。
一言で言えば、
「この住宅は一定の省エネ基準を満たしています」と、専門家が公式に証明する書類
です。
現在の住宅ローン控除制度では、省エネ性能によって控除対象となる借入限度額が変わります。
さらに2024年以降に新築住宅へ入居する場合、
原則として「省エネ基準」を満たさない住宅は住宅ローン控除の対象外
となりました。
つまり、
ということを、税務署へ正式に示す必要があります。
そのための書類が「住宅省エネルギー性能証明書」です。
主に以下の2種類があります。
| ランク | 内容 |
|---|---|
| ZEH水準省エネ住宅 | 断熱等性能等級5 + 一次エネルギー消費量等級6 |
| 省エネ基準適合住宅 | 断熱等性能等級4 + 一次エネルギー消費量等級4 |
簡単に言えば、
というイメージです。
意外と知られていませんが、建築士事務所でも発行可能です。
発行できるのは、
などです。
つまり、設計事務所でも条件を満たせば対応できます。
ここが実務上、一番気になるところでしょう。
方法としては、
などがあります。
ただし、これらは計算入力が必要で、慣れていないと少し大変です。
そこで非常に便利なのが、
です。
これらのガイドブックの特徴は、
「計算不要で、仕様を確認していくだけ」
という点です。
断熱材の種類や厚さ、窓性能、設備仕様などを確認しながら、チェックボックス形式で適合判定できます。
これは主に、
に対応しています。
つまり、
「住宅ローン減税の省エネ基準適合住宅」
を確認するための非常に実務的な資料です。
こちらはさらに上位の、
に対応しています。
さらに、
などの基準にも関係してきます。
重要なのは、
これらのガイドブックが国土交通省告示に基づいて作成されている
という点です。
具体的には、
に基づいています。
つまり、
ガイドブックに適合していること自体が、正式な省エネ基準適合の根拠
になります。
証明書発行時には、通常、
などを確認します。
また、断熱材やサッシの仕様が確認できる資料も必要です。
設計および工事監理を行った建築士自らが「住宅省エネルギー性能証明書」を発行する場合には、
工事完了時に建築士法に基づき建築主へ交付が義務付けられている
「工事監理報告書」が作成されていることが重要となります。
設計図書や施工状況写真をもとに発行されます。
そのため、
「あとから証明しようとしても資料不足」
というケースが意外とあります。
着工前・設計段階から意識しておくことが重要です。
過去の改修状況や断熱改修履歴などにより、追加調査が必要になる場合があります。
一般的には数万円程度の費用がかかります。
ただし、住宅ローン控除額を考えれば、十分メリットがあるケースが多いでしょう。
「住宅省エネルギー性能証明書」は、
“その住宅が省エネ住宅であることを証明するための公式書類”
です。
そして実務上は、
などを用いて適合確認を行います。
特にガイドブック方式は、
「計算不要で確認しやすい」
ため、木造住宅実務では非常に有効です。
住宅ローン控除を受ける予定がある場合は、
「省エネルギー性能証明書が取得可能か」
を早めに確認しておくことをおすすめします。